百日咳とは?
百日咳は、発作的に連続した咳が出る病気で、症状が2〜3ヶ月ほど長く続くことから百日咳と呼ばれています。
百日咳は、こどもの病気と思っている方もいますが、性別や年齢に関わらず、誰でもかかる可能性があります。
予防接種を打っている方でも、接種後年数がたつにつれて抗体価が下がるため、成人の方でも百日咳にかかるリスクがあるのです。
百日咳の症状
百日咳は、百日咳菌による感染症で、7〜10日程の潜伏期間を経て発症します。
百日咳にかかると、はじめは鼻水や咳といった風邪症状から始まります。
そのうち咳がひどくなってきて、咳が短い間隔で連続して出るようになります(スタッカートと言います)。
個人差がありますが、呼吸時には息を吸い込むときにヒューという音がすることもあります。
一度発作が起こると数分から数十分ほど咳が続くこともあります。
咳は、長い場合は2-3か月続くこともあります。
大人がかかった場合は、その特徴的な咳から診断することができることもありますが、特に乳児がかかった場合は見分けが難しいことがあります。
いずれにしても風邪などの諸症状とも似ていることもあり、百日咳にかかっていることに気付かない人もいます。
百日咳のリスク
百日咳は1歳未満の乳児がかかった場合、特に6ヶ月未満の乳児の場合は、息が吸えずにチアノーゼになったり、けいれんを起こすことがあり、入院治療となることがあります。
また、まれに肺炎や脳症の合併症を起こすことがあるので注意が必要です。
大人の場合は、咳が長引くことはありますが重症化するリスクは低い傾向にあります。
百日咳の予防と治療
百日咳の予防には、ワクチン接種が最も効果的です。
百日咳の予防接種は、四種混合によって生後3ヶ月から接種可能です。
百日咳は咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、菌が付いた手などから広がる接触感染が主な感染経路となります。
そのため、百日咳を予防するには、マスクの着用や手洗い、うがいをきちんとしましょう。
百日咳は、本人も風邪が長引いていると勘違いすることや、症状によっては病院の診察でも断定することが難しい病気です。
適切な時期に抗菌薬を開始することで、重症化を防いだり、周囲の人への感染力を弱めることが期待できます。
百日咳が疑われる場合は、念のためお近くの病院、クリニックで診察を受けてください。
百日咳の可能性がある時は、東三国、三国のファミリークリニックあいまでご相談ください。
06-6150-2051