抗生物質とは?
病気にかかった際、病院で抗菌薬(抗生物質)を処方されることがあります。
抗菌薬は、細菌などによる病気に効きますが、ウイルス性の病気には効きません。
抗菌薬の効き目については下記の通りです。
○細菌による病気:
溶連菌感染症、細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、百日咳、細菌性腸炎、尿路感染症、急性中耳炎、急性副鼻腔炎、とびひなど
×ウイルスによる病気:
かぜ症候群、インフルエンザ、ウイルス性腸炎、突発性発疹、アデノウイルス感染症、手足口病、ヘルパンギーナなど
抗菌薬は最後まで飲む
抗菌薬は、最後まできちんと飲みきりましょう。
症状が良くなったから、熱が下がったからといって、途中でやめてはいけません。
抗菌薬をとっておいて次の病気のときに飲ませるというのもいけません。
病気のサインを中途半端に消してしまうので、正しい診断ができず病気をこじらせてしまうことがあります。
抗菌薬の副作用
抗菌薬を使用すると下痢をすることがあります。
これはもともと腸の中にいる「良い細菌」までやっつけてしまうことが原因です。
しかし、副作用やアレルギー反応で下痢をしている場合もありますので、下痢症状が強かったり、長引く場合は医師にご相談ください。
抗生薬との飲み合わせ・食べ合わせで注意するもの
1.抗生物質と酸性飲料(柑橘系ジュース、乳酸菌飲料、スポーツ飲料)
酸性により製剤のコーティングがはがれ、苦みが増します。
・クラリス、クラリシッド、ジスロマック
2.抗生物質と牛乳、乳製品
乳製品に含まれるカルシウムと結合して薬剤の吸入が悪くなります。
・ミノマイシン
3. タミフル(抗ウイルス剤)
バニラアイス、リンゴジュース、では逆に苦みが増します。
混ぜるとすればチョコアイスクリームのみ苦みが増しません。
4.カロナール細粒(解熱鎮痛剤)
ヨーグルト、スポーツ飲料、果汁ジュースなどで苦みが増します。
5.その他
フロモックス、ホスミシンは何も混ぜない方が飲みやすい。
セフゾン、ケフレックスは味が良い。
※くすりにハチミツを混ぜてはいけません
赤ちゃんにハチミツを与えると、乳児ボツリヌス症という病気にかかることがあるので注意してください。
乳児ボツリヌス症とは?
1歳未満の赤ちゃんがハチミツなどの食品に混入したボツリヌス菌の「芽胞(がほう)」と呼ばれる、菌の種のようなものを口にしたことで発症する感染症です。
神経系や筋肉に麻痺を起こす病気です。
抗生物質以外にも、病院で処方される薬は必ず正しく飲みましょう。
薬の飲み方について、ご不明な点や不安に思うことがあれば三国の内科、小児科のファミリークリニックあいにご相談ください。
06-6150-2051