「こどもが熱っぽい」、「ほっぺのあたりが赤くなっている」、「食欲がない」。
もしかすると、おたふく風邪かもしれません。
人から人へ感染する病気で、こどもの間でも流行することがある「おたふく風邪」について解説します。
おたふく風邪にかかりやすい人
おたふく風邪は、男女ともにかかる病気であり、年齢層では3〜6歳くらいの幼児や小学校低学年がかかりやすい病気です。
大人でもおたふく風邪にかかることはあります。
なお、一度おたふく風邪にかかると免疫ができるため、二度かかることは通常はないといわれています。
おたふく風邪の症状
おたふく風邪は、ムンプスウイルスによって感染し、2〜3週間の潜伏期間を経て発症します。
おたふく風邪にかかると、耳下腺部にあたる耳の下からあごにかけて腫れが出ます。
腫れは、左右どちらか片方の場合もあれば、両方が腫れる場合もあります。
また、痛みがひどく、食事をとれなくなる人もいれば、ほとんど腫れない人など個人差があります。
腫れは1週間から10日間ほどでおさまってきます。
他にも、発熱、倦怠感、咳、首や肩の痛み、腹痛、嘔吐、食欲低下などの症状が出ることがあります。
おたふく風邪の原因と予防
おたふく風邪は、ムンプスウイルスに感染した人から咳やくしゃみなどによる飛沫感染、接触感染などで主にうつります。
そのため、おたふく風邪が治るまで、学校や幼稚園、保育園への登校、登園はしないようにしてください。
おたふく風邪を効果的に予防するための唯一の方法は、おたふくワクチンによる予防接種です。
ワクチンを接種し、免疫をつくることでおたふく風邪にかかるリスクを減らすことができます。
特に乳幼児の方は、集団生活が始まる前に予防接種を済ませておくことをお勧めします。
(※1歳になれば接種することができます)
おたふく風邪のリスク
おたふく風邪は、こどもよりも大人がかかった時に重症化するリスクが高い傾向にあるため、過去におたふく風邪にかかったことがなかったり、予防接種を受けていない大人の場合は注意が必要です。
重症化すると髄膜炎や脳炎、難聴、睾丸炎、卵巣炎、膵炎など合併症のリスクがあります。
おたふく風邪にかかったら?
まずは、他の人にうつさないよう、極力接触を避けましょう。
おたふく風邪に対する特効薬は今のところなく、症状を和らげるための対症療法が中心とウイルス性の感染症であるため、抗生物質なども効果がありません。
高熱が出た場合や、耳の下の痛みが強い場合は、解熱鎮痛薬を処方することがありますが、症状が治まるまで安静に過ごしましょう。
耳の下の痛みには、氷や冷却シートで冷やすと軽減することがあります。
おたふく風邪が疑われる場合は、お近くの病院、クリニックで診察を受けてください。
東三国、三国のファミリークリニックあいでは、おたふく風邪の診療、診察を受け付けております。
06-6150-2051