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インフルエンザの予防接種を毎年受ける理由


 

暑い夏もおわり、アッという間に寒い冬を迎えようとしています。

10月を過ぎると決まったように、病院などの各医療機関で「インフルエンザの予防接種をうけましょう」と勧められることがあると思います。

毎年、インフルエンザの予防接種を受ける方もいらっしゃいますが、予防接種は本当に必要なのでしょうか?

また、ワクチンはいつまで予防の効果があるのでしょうか?

今日はそんなインフルエンザの疑問にお答えします。


季節性のインフルエンザは、通常、初冬から春先にかけて流行する病気です。

多くは重症化せずに自然治癒しますが、肺炎や気管支炎、脳症などの合併症を引き起こした場合は、重症化したり生命に危険が及ぶ可能性もある病気です。

特に、お子様や高齢の方、免疫力の低下している方は注意が必要です。


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感染経路からインフルエンザを予防する

 

インフルエンザを予防するためには、まずは感染経路を知ることです。

インフルエンザの感染経路は“飛沫感染”と“接触感染”、そして“空気感染”です。

そのため、仕事や学校など、外出時に人と接触する機会が多ければ多いほど、インフルエンザウイルスが体内に侵入する可能性が高まります。

まず、飛沫感染では、人が話している時や咳、くしゃみの時など、唾液にインフルエンザウイルスが含まれていると周りの人が感染します。

次に、接触感染では、感染者の手に付着していたインフルエンザウイルスが、ドアノブや電車、バスの手すりなどを通じて感染してしまいます。

そして、空気感染では、空気中に漂ったインフルエンザウイルスを吸い込んで感染してしまいます。

このように、インフルエンザウイルスは、人が多い場所で感染してしまうリスクが高いため、外出が必要な場合はマスクを着用するようにしましょう。

また、意識して、こまめな手洗いやうがい、十分に休養や栄養をとった生活を心掛けることも大切です。


インフルエンザ予防接種を受けて予防する

インフルエンザの予防接種もインフルエンザの予防には効果があるといわれています。

それでは、インフルエンザの予防接種を受けると、インフルエンザにかかることはないのでしょうか。

実際、打ったことがある方で、それでもインフルエンザになったという経験のある方は少なからずいるのではないでしょうか。

ある研究では、65歳以上の健常な高齢者については、約45%の発病を防ぎ、約80%の死亡を防ぐ効果があったと報告されています。

また、乳幼児についても、報告によってばらつきはありますが、約20-50%の発症予防効果があったとされます。

これらの結果からもわかるように、インフルエンザワクチンは、ある程度の発病の予防効果はありますが、接種すれば絶対にかからないということはありません。

ただし、入院や死亡といった重症化を防ぐことには一定効果があるといえます。

インフルエンザを発症しても、多くは自然治癒する病気ですが、お子様や高齢者や免疫力が低下した方などは、肺炎や脳症などを合併して、入院や死亡といった重症な経過をたどることがあります。

この重症化を防ぐことこそが、インフルエンザワクチンの最も期待される効果であり、病院でワクチンを勧められる一番の理由といえます。


予防接種を受ける時期と予防効果のある期間は?

それでは、インフルエンザのワクチンを打つ時期はいつが最適なのでしょうか。

インフルエンザの流行時期は、通常12月末から3月頃となることが多いため、遅くとも12月中旬までには接種を終わらせておくほうがよいと考えられます。

なぜなら、インフルエンザワクチンは、十分な免疫が付くまでには、接種後2週間ほど必要とするからです。

混雑を避けるためには、余裕をもって10月か11月ごろに受けておくと良いでしょう。

発症予防効果は、ワクチン接種後2週間から約5か月程度といわれています。

また、インフルエンザワクチンは毎年、流行が予想されるウイルスに合わせて作られています。

毎年インフルエンザワクチンを受ける必要があるのはこのためです。



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子どもの便秘が続いた時に便(うんち)を出す方法!

子どもの便秘が続いた時、どうすれば便(うんち)が出る?

子どもの便秘が続いている・・・。

トイレに行っても、うんちがなかなか出ない・・・。

お腹が張ったり、お腹が痛いと言う・・・。

便秘は子どもにもよくある症状で、悩んでいるお母さんも多くいらっしゃいます。

今回は、子どもの便秘の改善方法をお伝えします。


便秘

便秘の基準、症状とは?

そもそも便秘はどのような基準や定義をもって、便秘と言われるのでしょうか?

学会で定義されている便秘は下記の通りです。

【日本消化器病学会】

“便秘とは、排便の回数が減ることです。排便の回数は人によっていろいろで1日2〜3回の人から2〜3日に1回位の幅に広がっています。この幅からはずれている場合は一応異常かもしれないと考えますが、1日3〜4回でもあるいは3〜4日に1回でもそれが長年の排便習慣で、全く苦痛がなければ便秘と考えなくてもよいでしょう。しかし、便秘薬を使わないと出ないとか、2日に1度でも腹がはって苦しくなるなどという場合は便秘として治療した方がよいでしょう。”

【日本内科学会】

“3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態”

このように、2つの学会の見地を紹介しましたが、学会によっても定義は分かれており、個人差も大きいのが現状です。

子どもの便秘においても、便が出ずにお腹が張っている状態や不快感、苦痛などを感じていれば便秘だと考えられます。

ファミリークリニックあいに診察に来られるお子さんの場合も、


・便が長い時間出ない、もしくは出にくい。

・週に3回も出ない

・5日以上、うんちが出ない日が続いている

・便が出る時に痛がる

・肛門が切れて血が出る

・小さいコロコロの便が出る

・柔らかい便が少しずつ、1日に何回も出る

・お腹が張る、腹痛を感じる


など、個人差は大きく、症状も様々で、食欲低下を招くこともあります。

このような症状が出る場合は、便秘を疑いましょう。


便秘の原因とは?

便秘の原因と言っても、こどもの年齢や食習慣など原因は様々です。


乳児

乳児が便秘になる場合、ほとんどは便を出す力が弱いことによって起こります。

また、乳児の場合は、母乳からミルクや離乳食に換える時、胃や腸の働きが慣れていないために便秘を招くことがあります。

乳児用ミルクは乳糖の作用が弱く、腸のビフィズス菌(善玉菌)が増えないため、母乳に比べて便秘になりやすい傾向があります。


幼児

幼児期の便秘は、トイレトレーニングが原因となる場合があります。

特にトイレで便を出すのに子どもがまだ慣れていない時は、トイレに行っても、うんちを出すことができず、後になって漏らしてしまうことがあります。

このような場合、親から怒られてストレスが溜まることによって便秘を招くことがあります。


園児、小学生

幼児期から学童期にかけては、幼稚園や保育園、学校でのうんちを我慢することによって便秘になることがあります。

みなさんも、学校でのうんちを我慢した記憶があるという方も多いと思いますが、それが原因で便秘になることもあるのです。

これらが原因で、便が硬くなることで排便に苦痛を感じ、我慢するなど悪循環に陥ってしまうと腸の働きも鈍くなり、便秘が続く事になります。

また、後に便秘を解消するための食べ物、食習慣を紹介しますが、水分不足が原因となって便秘になることがあります。

生後2ヶ月あたりでは、1ヶ月の頃よりも腸の中に便を溜めておくことができるようになったり、たくさんの汗をかくようになるため、排便の回数が減ってきます。

生後3ヶ月の頃になると脳の摂食中枢や満腹中枢が働くようになり、母乳やミルクを飲む量が減ることで水分不足が発生します。

生後5ヶ月の頃になると、離乳食が始まり、一時的に母乳やミルクなど水分を飲む量が減ってきます。

その他、お母さんの食事による影響が出ることもあります。

母乳時期に、お母さんが脂肪分の多い食生活をしていると母乳がドロドロになり、子どもの消化を悪くすることがあるので注意しましょう。


便秘がひどくなるとどうなる?

便秘が続き、ひどくなると下記のように嘔吐や便失禁につながることがあります。


嘔吐

排出されない便が体内で発行することによって体の抵抗力がなくなり、胃や腸に菌が侵入して嘔吐してしまうことがあります。


便失禁

たまった便で直腸がいっぱいになり、勝手に漏れたり、出たりするようになる。(子どもの心にも大きな影響が及ぶ)


便秘が続く場合は、ひどくなる前に病院などで診察を受けましょう。

次にこどもの便秘に効く予防法を紹介します。


こどもの便秘に効く予防法とは?

こどもの便秘を予防するには、腸の働きを良くして便の出やすい食べ物を食べさせたり、うまくトイレができるよう練習をするなど、親の協力が必要です。

便秘予防に効果のある食べ物

こどもの便秘改善に効く食べ物を紹介します。

水溶性食物繊維 海藻やねばねば系食品に多く含まれ、大腸に到達すると善玉菌の餌になり腸内環境を改善する効果 海藻、オクラ、山芋、ごぼう
不溶性食物繊維 野菜に多く含まれ、水分を吸収して膨張し便量を増やす効果。便を硬くすることもあるので水分と一緒に摂取する 豆、きのこ、イモ類
発酵食品 発酵食品に含まれる乳酸菌が腸の中の善玉菌を増やし、腸内の環境を整える効果 ヨーグルト、納豆、味噌、キムチ、お酢
マグネシウム 便を柔らかくする働き ひじき、わかめ

食べ物以外にも、適度な水分補給と運動などを合わせて取り入れましょう。

また、食習慣として、幼児期以降は朝起きてからコップ1杯の水を飲ませる、必ず朝食を食べて、朝から腸を活動させる習慣を身につけましょう。

トイレトレーニングは、失敗しても怒ったりせず、忍耐強く見守りましょう。

トイレに子どもが好きなキャラクターを貼ったり、楽しい場所になるよう工夫すると効果があります。

学校や幼稚園、保育園など登校前には、トイレにいく時間を十分に確保しましょう。

その他、夜更かしは、興奮状態(交感神経優位)になるため便秘にも大きく影響します。

早寝早起きは健康の第一歩です。

これらの習慣を身につけ、便秘を防ぎましょう。


それでも便秘が続く時は?

乳児や幼児などうんちがなかなか出ない時は、オリーブオイルをお尻に塗ってあげると効果があります。

また、綿棒を肛門から1〜2センチ入れて、肛門を広げるイメージでやさしく「の」の字を4、5回描く方法もあります。

便秘に効く薬には、便をやわらかくする浸透圧性下剤(モニラック、マルツエキス)と腸の働きを良くする刺激性下剤(浣腸、座薬、ラキソベロン)がありますので、病院などで医師の診察を受けましょう。


以上、今回はよくあるこどもの便秘についてお伝えしました。

こどもの便秘で三国で病院をお探しの方は、三国の小児科ファミリークリニックあいまでご相談ください。


三国の内科、小児科ファミリークリニックあい

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こどもの誤飲事故への予防と対応

幼いこどもの誤飲事故

幼いこどもは、食べたり飲んではいけないものを誤って飲み込んでしまうことがあります。

これらを誤飲事故と言いますが、よく報告されている誤飲事故には下記のようなものがあります。

①たばこ

②医薬品・医薬部外品・薬・ベープマット・除光液・防虫剤

③洗剤類・トイレ用洗剤・漂白剤

④電池

⑤小さなおもちゃ

2013年の厚生労働省の報告では、第一位がたばこで、次いで医薬品・医薬部外品となっています。

つまり、親や兄弟に処方された薬を誤って飲んでしまうことも多いので注意が必要です。

これらのこどもの誤飲事故を防ぐには、こどもの月齢や成長に合わせてどのようなことに注意するべきか、また、誤飲してしまった時にはどのよ

うな対処が必要になるのかを知り、万が一の時に備えましょう。

こどもの誤飲

誤飲を起こしやすい年齢は生後5ヶ月〜3歳くらい

小さなこどもは、目まぐるしく成長します。

昨日までできなかったことが急にできるようになったり、周りにあるモノは何でも手にしようとたくさんのことに興味を示します。

こどもの誤飲は、はいはいができるようになる生後5,6ヶ月を超えるころからリスクが高まってきます。

正常な発達ですが、1歳2〜3ヶ月くらいまでは、手につかんだモノをよく口に運ぶようになるので特に注意が必要です。

また、1歳半を過ぎると固形物でも食べられるものが増えてくるため、ピーナッツやこんにゃくゼリーを与える方もいますが、このような食品を喉につまらせたり、それが原因で窒息することもあります。

2〜3歳となると、ごっこ遊びやお手伝い行動の中で医薬品に手を伸ばしてしまいます。

その際に、医薬品や化粧品、医薬品のシートなどを口にしてしまう事もあります。

このような誤飲事故を防ぐためには、お母さんやお父さん、周囲の大人が注意して見守るようにしましょう。


誤飲すると危ないモノ

こどもの誤飲は、飲み込んでしまっても特に異常の出ないもの(いずれも少量のクレヨン、絵の具、お菓子の乾燥剤など)もあります。

しかし、下記のモノは飲み込んでしまうと中毒になったり、内臓などを傷つけることがあるので危険です。

①たばこ  

2センチ以下なら処置は不要と言われていますが、吸殻に水を入れてニコチンが溶け出した液を誤飲すると、30分から1時間で吸収され中毒症状が出ます。

②ボタン電池  

ボタン電池を飲み込むと胃の粘膜を腐食させるので危険です。

③エレキバン   

2個飲むと粘膜を挟んで接着する危険性があります。

④強酸性家庭用品  

トイレ用の洗剤や排水パイプの洗浄剤など強い酸性を含む製品です。

⑤強アルカリ製品  

漂白剤やカビとり剤など強いアルカリ性を含む製品です。

⑥鋭利なモノ  

押しピン、ガラス、薬のシート、ホッチキスの針など

これらの飲み込むと危険なモノは、こどもの手が届かないところに置くように注意しましょう。


こどもが誤飲してしまったときの対処法

こどもが誤ってモノを飲み込んでしまった場合は、次のような対処法があります。

まず、こどもの様子がいつもと違う時は、慌てずに意識の有無を確認し、呼吸状態と顔色、痙攣が起こっていないかを確認してください。

ぐったりしている、呼吸が苦しそうな時はすぐに救急車を呼んでください。

次に、何をいつ、どれくらい誤飲したのかを確認します。

両親や周囲の人が見ていない中で起こった場合は、直接こどもに問いかけたり、周りにあったものなど誤飲の可能性を確認します。

誤飲の可能性がある場合は、口の中を目視で確認し、モノが入っていた時には、なるべく指でかき出しましょう。

小さなおもちゃなどで詰まった時は、救急隊が来るまで背部を叩き、詰まったモノを取り出すようにしてください。

ボタン電池やピーナッツ、ホッチキスの針、ビン、おはじき、マグネット、PTP包装などの薬剤が、気管や胃に入ったときは、すぐには症状が出ていなくても、医療機関を受診しましょう。

胃カメラや気管カメラでの処置が必要になることがあります。


たばこの吸殻や薬を飲み込んでしまった場合

こどもが誤ってたばこの吸殻や灰皿の水、薬品などを飲み込んでしまった場合は、種類や量でも中毒症状の出方や対応の仕方が違います。

食道や気道を傷つけることがあるので無理に吐かせないようにし、中毒センターや医療機関に相談して指示を受けましょう。


誤飲を起こさないために注意すること

6ヶ月から1歳くらいまでは、家庭内の危険なモノは赤ちゃんの手が届かない高さ1メートル以上の場所に置くことを心がけましょう。

3歳の子がアーンと口を開けると最大39mmになるといわれています。

39mm以下のモノは手の届くところに置かないようにしましょう。

大きさの目安としてはトイレットペーパーの芯を通るものです。

こどもはいろいろな事に興味を示します。

成長、発達に合わせて危険から回避するよう環境を整える事と危険なモノは両親や周囲の大人が何度も繰り返し教えてあげましょう。


誤ってこどもが食べたり飲んではいけないものを飲み込んでしまった場合は、三国の内科、小児科診療、ファミリークリニックあいまでお気軽にご相談ください。

TEL:06-6150-2051

【日曜健診】休日に健康診断を受診できます

平日に都合がつかない方の健康診断

ファミリークリニックあいでは、平日にお仕事など都合がつかない方のために、日曜日に健康診断を受けていただける日を設けています。

尿検査や血液検査、レントゲン、胃がん検診、大腸がん検診、骨量検査などが可能です。

 健康診断のご案内

 

健康診断の内容

特定健診(受診券利用)

身体測定
血圧測定
尿検査(尿糖・尿蛋白)
血液検査(7項目)

 

友の会特定健診コース(大阪市在住)

血液検査(+5項目)
肺がん検診
胃がん検診
大腸がん検診
骨量検査

料金:40〜74歳の方 300円
    75歳以上の方 無料

 

友の会充実コース(大阪市在住)

血液検査(+2項目)
心電図検査
肺がん検診
胃がん検診
大腸がん検診
骨量検査

料金:40〜74歳の方 2,300円
    75歳以上の方 2,000円

 

※会社の健康診断のコースもあります。
 淀川区内、三国周辺地域の会社、法人の方はご相談ください。

○労基法コース

○協会けんぽ生活習慣病予防健診

健康診断は平日診療時間内でも受けていただけます。

三国、東三国で健康診断をご検討の方は、ファミリークリニックあいまでご相談ください。
06-6150-2051

こどもが頭を打った!その時どうする?

お子さんが、遊んでいて転んで頭を打ってしまうことは、しばしばありますよね。

特に、はいはいを始めた頃や、歩き始めた頃など、好奇心が旺盛なお子さんからは眼が離せません。

転倒した際に「頭が痛い」などと意思伝達ができるこどもの場合は、打った箇所や症状をあり程度聞き取ることができますが、まだ意思伝達ができないこどもの場合はどのように対応するとよいのかわからずに、パニックになる可能性もあります。

今回は、もしも、お子さんが頭を打ってしまった時の対応について、お話したいと思います。

頭を打つ

 

こんな時は要注意!

基本的に、頭を打ったあとは、大きな声で泣くことが多いと思います。

頭を打って、すぐに泣いた場合は、命にかかわるような重大な障害は考えにくいため、少し安心です。

きちんと目線があって、受け答えができ、意識状態が悪くないことを確認しましょう。

逆に、泣かない場合は注意が必要です。

反応が鈍い、起こしても起きない、痙攣しているなどの症状が、あればすぐに救急車を呼びましょう。

また、経過を見ている際に、以下の症状が見られた場合は、危険なサインとなりますので、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

  • 何となく変、元気がない(いつもと様子が異なる)
  • よく寝ている、起こしても起きない
  • 頭痛がだんだんひどくなる
  • 嘔吐を繰り返す
  • けいれん
  • 歩けない
  • 血が混じったうすい鼻水のような液体が耳や鼻からでる
  • 顔や手足に力が入らない

 

どれくらいの観察が必要?

こどもが頭を打った後では直後に症状が出にくい場合も多く、少なくとも24時間は十分な保護者の経過観察のもと、安静で過ごすようにしましょう。

また、頭を打ったあとは、1週間-10日くらいは頭を打ったことを忘れないようにしましょう。頭を打ってしばらくしてから症状がでることもまれにあります。

突然吐いたり、顔色不良になったりした場合は、医療機関に相談して下さい。

 

子どもの「不慮の事故」は死亡原因の上位!

子どもの不慮の事故は未然に防ぎたいものですね。

実は、子どもの「不慮の事故」は、0歳を除く子どもの死亡原因の上位にあると報告されています。

特に、ひとり立ち、ひとり歩きをはじめる頃から、転倒転落の事故が多くなるといわれており注意が必要です。

子どもの成長は思っているよりも早く、昨日まで出来なかった寝返りが今日できるかもしれません。

周囲の危険に注意をして、目を離さないようにしましょう。

以下にあげたものは、転落事故を未然に防ぐために、ご自宅で気をつけるポイントを並べたものです。

是非参考にしてください。

 

  • ソファー、テーブルなどの高いところにひとりにしないようにしましょう。
  • ベビーベッドの柵はあげるようにしましょう。
  • ベビーチェアは、安定性のよいものを選びましょう。(安全ベルトも忘れないようにしましょう。)
  • 階段の上下には、転落防止の柵を設置するようにしましょう。
  • 幼児を自転車に乗せるときは必ずヘルメットをつけましょう。
  • 窓の近くにソファーを置いたり、バルコニーの付近に踏み台となるようなものを置かないようにしましょう。

風疹(三日ばしか)は大人がかかりやすいの病気?

どんな人がかかるの?

皆さんは風疹についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?

「あまり聞いたことがないので昔の病気かな?」あるいは、「こどもがかかる病気かな?」と考えている方も多いのではないでしょうか。

実は、最近風疹はみなさんに身近な病気となってきています。

2013年に、成人、特に若者の中で風疹が大流行しました。

この時期の報告患者の約9割は成人であったとされます。

乳幼児の間では、風疹麻疹ワクチンの普及と共に大規模な流行は見られなくなってきていますが、20-40代の成人(特に男性)は風疹の抗体が低いことが知られております。

なぜなら、この世代は予防接種制度の移行期にあたり、ワクチンを接種しそこなった(接種していない、もしくは2回の接種をしていない)方が多い世代に当たります。

この世代は、風疹に罹ってしまうリスクが高いといえます。

風疹は子供の病気と思われがちですが、最近は、子供よりも大人の間で感染が広がっているのです。

 

風疹の原因と症状

風疹は、飛沫感染により感染し、風疹ウイルスの感染後、2〜3週間で発症します。

風疹を発症すると、発疹、リンパ節の腫れ、発熱などの症状が出ます。

発疹は全身に淡いものが現れますが、別名(三日ばしか)のとおり、多くは3日程度で消えるため長期に渡ってあとが残ることはありません。

その他、目の充血、軽い咳、耳の後ろのリンパ節の腫れといった症状が出ることがあります。

 

風疹の問題点

免疫のない女性が妊娠初期に風疹にかかると、風疹ウイルスが胎児に感染し、先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれることがあります。

これこそ、風疹の一番の問題点ともいえるでしょう。

先天性風疹症候群は、先天性心疾患、難聴、白内障が3大症状として知られており、出生後に後遺症を残してしまうことがあります。

最近、ジカ熱の感染が注目されていますが、風疹も妊娠中の女性が注意しなければならない病気のひとつです。

 

風疹の予防と治療

風疹の予防法としては、ワクチン接種が有効です。

定期接種として、生後12〜24ヶ月未満の間に1回と小学校入学前の1年間に1回の計2回の予防接種があります。

1歳を過ぎたら、すぐに麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を打ちましょう。

先天性風疹症候群自体は、治療法がありません。

そのため、妊娠を予定または希望している女性で、過去に風疹にかかったことが確実でない方や、予防接種を受けたかわからない方は、風疹ワクチンを受けておくことをお勧めします。
(妊娠中は風疹ワクチンを打つことはできません)

また、妊娠中の女性の周囲にいる夫やご家族の方も、風疹に罹らないようにワクチンを受けておくことをお勧めします。

万が一風疹にかかった場合は、特異的な治療法はなく、症状を和らげるための対症療法が中心となります。

感染力も強いため、お子様は、風疹が治るまで学校や幼稚園、保育園へは登校、登園しないようにしてください。

妊婦の方や、その同僚や家族の方で風疹が疑われた場合は、まずは、かかりつけの先生にご相談しましょう。

 

風疹の診察、予防接種については、東三国、三国のファミリークリニックあいにご相談ください。

東三国、三国のファミリークリニックあい
06-6150-2051

咳が長引く。もしかすると百日咳の症状?

百日咳とは?

百日咳は、発作的に連続した咳が出る病気で、症状が2〜3ヶ月ほど長く続くことから百日咳と呼ばれています。

百日咳は、こどもの病気と思っている方もいますが、性別や年齢に関わらず、誰でもかかる可能性があります。

予防接種を打っている方でも、接種後年数がたつにつれて抗体価が下がるため、成人の方でも百日咳にかかるリスクがあるのです。

 

百日咳の症状

百日咳は、百日咳菌による感染症で、7〜10日程の潜伏期間を経て発症します。

百日咳にかかると、はじめは鼻水や咳といった風邪症状から始まります。

そのうち咳がひどくなってきて、咳が短い間隔で連続して出るようになります(スタッカートと言います)。

個人差がありますが、呼吸時には息を吸い込むときにヒューという音がすることもあります。

一度発作が起こると数分から数十分ほど咳が続くこともあります。

咳は、長い場合は2-3か月続くこともあります。

大人がかかった場合は、その特徴的な咳から診断することができることもありますが、特に乳児がかかった場合は見分けが難しいことがあります。

いずれにしても風邪などの諸症状とも似ていることもあり、百日咳にかかっていることに気付かない人もいます。

百日咳のリスク

百日咳は1歳未満の乳児がかかった場合、特に6ヶ月未満の乳児の場合は、息が吸えずにチアノーゼになったり、けいれんを起こすことがあり、入院治療となることがあります。

また、まれに肺炎や脳症の合併症を起こすことがあるので注意が必要です。

大人の場合は、咳が長引くことはありますが重症化するリスクは低い傾向にあります。

百日咳の予防と治療

百日咳の予防には、ワクチン接種が最も効果的です。

百日咳の予防接種は、四種混合によって生後3ヶ月から接種可能です。

百日咳は咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、菌が付いた手などから広がる接触感染が主な感染経路となります。

そのため、百日咳を予防するには、マスクの着用や手洗い、うがいをきちんとしましょう。

百日咳は、本人も風邪が長引いていると勘違いすることや、症状によっては病院の診察でも断定することが難しい病気です。

適切な時期に抗菌薬を開始することで、重症化を防いだり、周囲の人への感染力を弱めることが期待できます。

百日咳が疑われる場合は、念のためお近くの病院、クリニックで診察を受けてください。

 

百日咳の可能性がある時は、東三国、三国のファミリークリニックあいまでご相談ください。

06-6150-2051

 咳

お薬の質問 Q&A

病院で処方されるいろいろなお薬。

三国のファミリークリニックあいでよく聞かれる、お薬についてのよくある質問ベスト5をQ&Aにまとめました。

 

熱さましは熱が高くても元気であれば使わなくてもいいんですか?

A.

熱さましの使用の目安は、38.5℃以上でぐったりする時、元気がなくて機嫌が悪いような時です。

熱が高くても元気なときは無理に使わなくても結構です。

一度服用したら5~6時間は間隔を空けてください。

 

以前もらった薬は使ってもいいですか?

A.

以前にもらった薬が余っていてもそれを使うのはおすすめできません。

薬はその時の病状に合わせて処方されていることや、特に小児では成長が早いので用量が前回と異なることがあり、薬の効果がみられないことが少なくありません。

医療機関を受診して、新たに薬を処方してもらって下さい。

 

薬を吐いてしまいました 

A.

すぐ吐いてしまった場合は、もう一度同じ量の薬を飲ませても良いです。

ただし、吐いた後は少し休憩してから薬を飲ませるようにしましょう。

時間が経ってから吐いた場合や、少しだけ吐いた場合は、すでに薬が吸収されていますので、そのままで様子を見て下さい。

 

坐薬を入れたら出てしまいました

A.

排便などですぐに出てしまった場合はもう一度同じ量の坐薬を使用してください。

すでに坐薬が溶けているようでしたら2個目を使わず、様子を見て下さい。

 

薬はいつまで有効ですか?

A.

一般的に薬局でお渡しする薬の有効期限の目安は、粉薬で3ヶ月です。

その他、水薬は処方日数まで、点眼薬は開封後1ヶ月(未開封なら瓶に表示している期限まで)、チューブ軟膏はラベルの期限まで、容器でお渡しする軟膏は3ヶ月、坐薬は6ヶ月程度です。

ただしその時の症状に合わせた薬ですので、次に服用しても効果がみられない事もあります。

自己判断で飲ませず、早めに医療機関に受診し薬を処方してもらってください。

 

その他、お薬についてわからないことがあれば、三国の内科、小児科診療のファミリークリニックあいまでご相談ください。

抗菌薬(抗生物質)について正しく知ろう

ばい菌

 

抗生物質とは?

病気にかかった際、病院で抗菌薬(抗生物質)を処方されることがあります。

抗菌薬は、細菌などによる病気に効きますが、ウイルス性の病気には効きません。

抗菌薬の効き目については下記の通りです。

○細菌による病気
溶連菌感染症、細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、百日咳、細菌性腸炎、尿路感染症、急性中耳炎、急性副鼻腔炎、とびひなど

×ウイルスによる病気
かぜ症候群、インフルエンザ、ウイルス性腸炎、突発性発疹、アデノウイルス感染症、手足口病、ヘルパンギーナなど

 

抗菌薬は最後まで飲む

抗菌薬は、最後まできちんと飲みきりましょう。

症状が良くなったから、熱が下がったからといって、途中でやめてはいけません。

抗菌薬をとっておいて次の病気のときに飲ませるというのもいけません。

病気のサインを中途半端に消してしまうので、正しい診断ができず病気をこじらせてしまうことがあります。

 

抗菌薬の副作用

抗菌薬を使用すると下痢をすることがあります。

これはもともと腸の中にいる「良い細菌」までやっつけてしまうことが原因です。

しかし、副作用やアレルギー反応で下痢をしている場合もありますので、下痢症状が強かったり、長引く場合は医師にご相談ください。

 

抗生薬との飲み合わせ・食べ合わせで注意するもの

 

1.抗生物質と酸性飲料(柑橘系ジュース、乳酸菌飲料、スポーツ飲料)

酸性により製剤のコーティングがはがれ、苦みが増します。

・クラリス、クラリシッド、ジスロマック

 

2.抗生物質と牛乳、乳製品

乳製品に含まれるカルシウムと結合して薬剤の吸入が悪くなります。

・ミノマイシン

 

3. タミフル(抗ウイルス剤)

バニラアイス、リンゴジュース、では逆に苦みが増します。

混ぜるとすればチョコアイスクリームのみ苦みが増しません。

 

4.カロナール細粒(解熱鎮痛剤)

ヨーグルト、スポーツ飲料、果汁ジュースなどで苦みが増します。

 

5.その他

フロモックス、ホスミシンは何も混ぜない方が飲みやすい。

セフゾン、ケフレックスは味が良い。

 

※くすりにハチミツを混ぜてはいけません
赤ちゃんにハチミツを与えると、乳児ボツリヌス症という病気にかかることがあるので注意してください。

 

乳児ボツリヌス症とは?

1歳未満の赤ちゃんがハチミツなどの食品に混入したボツリヌス菌の「芽胞(がほう)」と呼ばれる、菌の種のようなものを口にしたことで発症する感染症です。

神経系や筋肉に麻痺を起こす病気です。

 

抗生物質以外にも、病院で処方される薬は必ず正しく飲みましょう。

薬の飲み方について、ご不明な点や不安に思うことがあれば三国の内科、小児科のファミリークリニックあいにご相談ください。

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おたふく風邪(流行性耳下腺炎)

「こどもが熱っぽい」、「ほっぺのあたりが赤くなっている」、「食欲がない」。

もしかすると、おたふく風邪かもしれません。

人から人へ感染する病気で、こどもの間でも流行することがある「おたふく風邪」について解説します。

おたふく風邪

おたふく風邪にかかりやすい人

おたふく風邪は、男女ともにかかる病気であり、年齢層では3〜6歳くらいの幼児や小学校低学年がかかりやすい病気です。

大人でもおたふく風邪にかかることはあります。

なお、一度おたふく風邪にかかると免疫ができるため、二度かかることは通常はないといわれています。

 

おたふく風邪の症状

おたふく風邪は、ムンプスウイルスによって感染し、2〜3週間の潜伏期間を経て発症します。

おたふく風邪にかかると、耳下腺部にあたる耳の下からあごにかけて腫れが出ます。

腫れは、左右どちらか片方の場合もあれば、両方が腫れる場合もあります。

また、痛みがひどく、食事をとれなくなる人もいれば、ほとんど腫れない人など個人差があります。

腫れは1週間から10日間ほどでおさまってきます。

他にも、発熱、倦怠感、咳、首や肩の痛み、腹痛、嘔吐、食欲低下などの症状が出ることがあります。

 

おたふく風邪の原因と予防

おたふく風邪は、ムンプスウイルスに感染した人から咳やくしゃみなどによる飛沫感染、接触感染などで主にうつります。

そのため、おたふく風邪が治るまで、学校や幼稚園、保育園への登校、登園はしないようにしてください。

おたふく風邪を効果的に予防するための唯一の方法は、おたふくワクチンによる予防接種です。

ワクチンを接種し、免疫をつくることでおたふく風邪にかかるリスクを減らすことができます。

特に乳幼児の方は、集団生活が始まる前に予防接種を済ませておくことをお勧めします。
(※1歳になれば接種することができます)

 

おたふく風邪のリスク

おたふく風邪は、こどもよりも大人がかかった時に重症化するリスクが高い傾向にあるため、過去におたふく風邪にかかったことがなかったり、予防接種を受けていない大人の場合は注意が必要です。

重症化すると髄膜炎や脳炎、難聴、睾丸炎、卵巣炎、膵炎など合併症のリスクがあります。

 

おたふく風邪にかかったら?

まずは、他の人にうつさないよう、極力接触を避けましょう。

おたふく風邪に対する特効薬は今のところなく、症状を和らげるための対症療法が中心とウイルス性の感染症であるため、抗生物質なども効果がありません。

高熱が出た場合や、耳の下の痛みが強い場合は、解熱鎮痛薬を処方することがありますが、症状が治まるまで安静に過ごしましょう。

耳の下の痛みには、氷や冷却シートで冷やすと軽減することがあります。

おたふく風邪が疑われる場合は、お近くの病院、クリニックで診察を受けてください。

 

東三国、三国のファミリークリニックあいでは、おたふく風邪の診療、診察を受け付けております。

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みなさまへのお願い

熱、咳などの症状のある⽅は、来院される前に必ずお電話ください。

ご協力をお願いいたします。

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