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子どもの便秘が続いた時に便(うんち)を出す方法!

子どもの便秘が続いた時、どうすれば便(うんち)が出る?

子どもの便秘が続いている・・・。

トイレに行っても、うんちがなかなか出ない・・・。

お腹が張ったり、お腹が痛いと言う・・・。

便秘は子どもにもよくある症状で、悩んでいるお母さんも多くいらっしゃいます。

今回は、子どもの便秘の改善方法をお伝えします。


便秘

便秘の基準、症状とは?

そもそも便秘はどのような基準や定義をもって、便秘と言われるのでしょうか?

学会で定義されている便秘は下記の通りです。

【日本消化器病学会】

“便秘とは、排便の回数が減ることです。排便の回数は人によっていろいろで1日2〜3回の人から2〜3日に1回位の幅に広がっています。この幅からはずれている場合は一応異常かもしれないと考えますが、1日3〜4回でもあるいは3〜4日に1回でもそれが長年の排便習慣で、全く苦痛がなければ便秘と考えなくてもよいでしょう。しかし、便秘薬を使わないと出ないとか、2日に1度でも腹がはって苦しくなるなどという場合は便秘として治療した方がよいでしょう。”

【日本内科学会】

“3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態”

このように、2つの学会の見地を紹介しましたが、学会によっても定義は分かれており、個人差も大きいのが現状です。

子どもの便秘においても、便が出ずにお腹が張っている状態や不快感、苦痛などを感じていれば便秘だと考えられます。

ファミリークリニックあいに診察に来られるお子さんの場合も、


・便が長い時間出ない、もしくは出にくい。

・週に3回も出ない

・5日以上、うんちが出ない日が続いている

・便が出る時に痛がる

・肛門が切れて血が出る

・小さいコロコロの便が出る

・柔らかい便が少しずつ、1日に何回も出る

・お腹が張る、腹痛を感じる


など、個人差は大きく、症状も様々で、食欲低下を招くこともあります。

このような症状が出る場合は、便秘を疑いましょう。


便秘の原因とは?

便秘の原因と言っても、こどもの年齢や食習慣など原因は様々です。


乳児

乳児が便秘になる場合、ほとんどは便を出す力が弱いことによって起こります。

また、乳児の場合は、母乳からミルクや離乳食に換える時、胃や腸の働きが慣れていないために便秘を招くことがあります。

乳児用ミルクは乳糖の作用が弱く、腸のビフィズス菌(善玉菌)が増えないため、母乳に比べて便秘になりやすい傾向があります。


幼児

幼児期の便秘は、トイレトレーニングが原因となる場合があります。

特にトイレで便を出すのに子どもがまだ慣れていない時は、トイレに行っても、うんちを出すことができず、後になって漏らしてしまうことがあります。

このような場合、親から怒られてストレスが溜まることによって便秘を招くことがあります。


園児、小学生

幼児期から学童期にかけては、幼稚園や保育園、学校でのうんちを我慢することによって便秘になることがあります。

みなさんも、学校でのうんちを我慢した記憶があるという方も多いと思いますが、それが原因で便秘になることもあるのです。

これらが原因で、便が硬くなることで排便に苦痛を感じ、我慢するなど悪循環に陥ってしまうと腸の働きも鈍くなり、便秘が続く事になります。

また、後に便秘を解消するための食べ物、食習慣を紹介しますが、水分不足が原因となって便秘になることがあります。

生後2ヶ月あたりでは、1ヶ月の頃よりも腸の中に便を溜めておくことができるようになったり、たくさんの汗をかくようになるため、排便の回数が減ってきます。

生後3ヶ月の頃になると脳の摂食中枢や満腹中枢が働くようになり、母乳やミルクを飲む量が減ることで水分不足が発生します。

生後5ヶ月の頃になると、離乳食が始まり、一時的に母乳やミルクなど水分を飲む量が減ってきます。

その他、お母さんの食事による影響が出ることもあります。

母乳時期に、お母さんが脂肪分の多い食生活をしていると母乳がドロドロになり、子どもの消化を悪くすることがあるので注意しましょう。


便秘がひどくなるとどうなる?

便秘が続き、ひどくなると下記のように嘔吐や便失禁につながることがあります。


嘔吐

排出されない便が体内で発行することによって体の抵抗力がなくなり、胃や腸に菌が侵入して嘔吐してしまうことがあります。


便失禁

たまった便で直腸がいっぱいになり、勝手に漏れたり、出たりするようになる。(子どもの心にも大きな影響が及ぶ)


便秘が続く場合は、ひどくなる前に病院などで診察を受けましょう。

次にこどもの便秘に効く予防法を紹介します。


こどもの便秘に効く予防法とは?

こどもの便秘を予防するには、腸の働きを良くして便の出やすい食べ物を食べさせたり、うまくトイレができるよう練習をするなど、親の協力が必要です。

便秘予防に効果のある食べ物

こどもの便秘改善に効く食べ物を紹介します。

水溶性食物繊維 海藻やねばねば系食品に多く含まれ、大腸に到達すると善玉菌の餌になり腸内環境を改善する効果 海藻、オクラ、山芋、ごぼう
不溶性食物繊維 野菜に多く含まれ、水分を吸収して膨張し便量を増やす効果。便を硬くすることもあるので水分と一緒に摂取する 豆、きのこ、イモ類
発酵食品 発酵食品に含まれる乳酸菌が腸の中の善玉菌を増やし、腸内の環境を整える効果 ヨーグルト、納豆、味噌、キムチ、お酢
マグネシウム 便を柔らかくする働き ひじき、わかめ

食べ物以外にも、適度な水分補給と運動などを合わせて取り入れましょう。

また、食習慣として、幼児期以降は朝起きてからコップ1杯の水を飲ませる、必ず朝食を食べて、朝から腸を活動させる習慣を身につけましょう。

トイレトレーニングは、失敗しても怒ったりせず、忍耐強く見守りましょう。

トイレに子どもが好きなキャラクターを貼ったり、楽しい場所になるよう工夫すると効果があります。

学校や幼稚園、保育園など登校前には、トイレにいく時間を十分に確保しましょう。

その他、夜更かしは、興奮状態(交感神経優位)になるため便秘にも大きく影響します。

早寝早起きは健康の第一歩です。

これらの習慣を身につけ、便秘を防ぎましょう。


それでも便秘が続く時は?

乳児や幼児などうんちがなかなか出ない時は、オリーブオイルをお尻に塗ってあげると効果があります。

また、綿棒を肛門から1〜2センチ入れて、肛門を広げるイメージでやさしく「の」の字を4、5回描く方法もあります。

便秘に効く薬には、便をやわらかくする浸透圧性下剤(モニラック、マルツエキス)と腸の働きを良くする刺激性下剤(浣腸、座薬、ラキソベロン)がありますので、病院などで医師の診察を受けましょう。


以上、今回はよくあるこどもの便秘についてお伝えしました。

こどもの便秘で三国で病院をお探しの方は、三国の小児科ファミリークリニックあいまでご相談ください。


三国の内科、小児科ファミリークリニックあい

06-6150-2051

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